損小利大ならFXは勝てる?損切りを小さく利食いを大きくしても勝てない

損小利大ならFXは勝てる?損切りを小さく利食いを大きくしても勝てない

FXで勝てない人は損切りと利食いのバランスが悪い、リスクリワードが良くないのが原因とはよく言われます。

 

リスクリワードとは損失と利益の割合で、リスクリワードが1:1なら損失が1に対して利益も1で、1:2なら損失が1に対して利益が2ということになります。

 

リスクリワードをよくすること、つまり損を抑えて利を伸ばす「損小利大」こそFXで勝つための絶対条件のように言われていますが、必ずしもそうとも言えないのです。

 

損小利大は言うほど簡単なものではない
FXで勝つために損小利大にしましょうというのは、その理由だけ聞けばたしかにと納得をしてしまうものです。

 

例えば1回のトレードでの損が1万円、利が2万円であれば、3回に1回しか勝てなくてもトントン、3回中1回以上で勝てれば勝ちが見えてくるわけです。

 

3回中1回以上で勝てるならできそうと思ってしまうので、損小利大は誰もがはじめに目指そうとする道でもあります。

 

損小利大の大きな落とし穴

損小利大は実現できるのであればそれはかなり強いものです。

 

ただ、実現をするためには当然ながら以下の二つの条件を満たさなければなりません。

 

  • 損は極力抑えて早めに切る
  • 利は極力伸ばしてなるべく引っ張る

 

損小利大のためにはどちらも必要不可欠となりますが、少しFXをやっている方なら感じるはずです。

 

両方をともに実現するのはとても簡単ではないということです。

 

早めに損を確定させることの怖さ

FXで勝つのであれば損切りは絶対に必要で、損切りをしなければいつかは破滅します。

 

その損の幅はトレードスタイルによっても変わりますが、どのようなスタイルであっても損を確定させるというのは大きな労力が必要になります。

 

損切ったところで反転したらどうしよう、もうちょっと待ってみれば利が乗るかもなどという思いが駆け巡るため、なかなか損を早くに確定させることはできないものです。

 

その思いを振り切ってしっかりと損切りをしたとしても、そこが天井だった、底だったというのも日常茶飯事です。

 

利をなくしたくないという怖さ

感情が入るのでどうにもなりませんが、損は耐えてプラスになるのを待とうとするのに対して、利は少しでも乗ると確定させたくなります。

 

1銭でも2銭でも利が乗れば利食いををして利益を確定したくなるもので、利が乗っている状態から反転して含み損になったらどうしようと思って、利というのはなかなか伸ばせないのです。

 

それをぐっと堪えてポジションを握り続けたとしても、やっぱり反転して利が少なくなる、そればかりか損切りになるとなれば、安定して取引をする上では欠かせないメンタル部分に大きなダメージを負うことになります。

 

損小利大なら勝てるというのも間違っている

損小利大なら勝てる、FXで勝てない人は損小利大を心がけましょうとは言われますが、勝てない人が損小利大を目指しても勝てるようになるかは難しいです。

 

FXで勝てていない人は利が伸びるポイントを掴むことも難しく、そもそもがポジションを持つポイントすらも大きく間違っている場合が多いです。

 

間違ったポイントでポジションを持っても利を伸ばすのは簡単ではなく、損を早めに確定しようものならいわゆる「損切り貧乏」です。

 

それでも損小利大が推奨されている理由

損小利大が推奨される理由の一つに、勝率が低くても損小利大ならトータルで勝てるという幻想があるためです。

 

実現ができるのであれば幻想ではなく事実ですが、上に挙げたような理由から、損小利大を実現するのはかなり難しいのです。

 

仮に損小利大ができたとしても、勝率が10%や20%など、とてもトータルで勝てるような収支になっていない場合がほとんどです。

 

重要なのは勝率とリスクリワード

損小利大ではなく逆に損大利小だとしても、それをカバーできる勝率さえあれば問題はありません。

 

例えば損が2万円に対して利が1万円だとした場合でも、3回中2回勝てるトレードスタイルならトントンです。

 

そこからはトレードの精度を上げていき、勝率をさらに上積みしていけば損大利小でも勝てるということです。

 

損小利大は無理だという話もある

JFX株式会社の小林芳彦氏は、元インターバンクディーラーという経歴を持ちながら、現在ではツイッターを中心に相場観やトレードの実況などをしています。

 

ツイートを眺めているだけでも初心者の方には勉強になる部分も多いですが、同氏はツイッターや動画などでも「損小利大は根本的に無理」と言っています。

 

それでも日々多くの収益を上げており、実際にたまに大きな損を食らってはいますが、トータルで見れば損大利小でも大きな収益となっているのです。

 

勝率を含めたトレードスタイルで損小利大を考える

損小利大ならFXは勝てる?損切りを小さく利食いを大きくしても勝てない

損小利大が推奨されることが多いために、FXで勝てない方は損小利大ばかりを追ってしまうことがあります。

 

しかし、損小利大は机上の空論であるとも上で触れた小林芳彦氏も言っています。

 

結局はそこを意識するのではなく、トレードスタイルに合ったやり方で利食いと損切りを適切に行っていくことで、トータルでの収支の改善に繋がっていくのです。

 

自分に合うのはどちらかを考えてみる

例えば、極端な例にはなりますが1トレードあたりの利食いを3銭、損切りを50銭とした場合、100回中95回勝てればプラスになる計算です。

 

イメージだけで考えれば3銭が順行するのと50銭が逆行するのは、どちらがいきやすいかで簡単に達成できそうな気がしますが、実際には難しいです。

 

このようなやり方は難しすぎるのでやるべきではないと考えられますが、損小利大とは程遠いやり方でも、それだけの勝率が保てれば何とかなるというわけです。

 

一発の損が大きくても勝率重視でいきたいならこういったやり方も考えてみる必要があるでしょうし、逆に一発で大きな損を出したくないなら、逆のやり方でやる必要があります。

 

みんなが損小利大を追う必要は一切ない

上の例は極端すぎるとしても、トレードあたりの利食いが1銭、損切り1.5銭あたりなら、トレードスタイルによってはよく見られます。

 

トレードあたりは損のほうが大きいので損小利大ではありませんが、このリスクリワードなら勝率60%超で勝てるわけです。

 

スキャルピングで見られるリスクリワードとなるのですが、損が利に対して大きいとしても、それで勝てるやり方、勝率であれば、損小利大を追う必要はありません。

 

追うべきは損小利大ではなく勝率

FXは最終的にはいかにして勝率を上げるかというところに尽きます。

 

利は伸ばせるなら伸ばしたいのですが、突発的な事象によってレートが上下に振れる可能性を考えると、利を伸ばす方法を考えるより勝率を上げることを考えたほうが現実的です。

 

そうはいっても勝率を上げる方法が分からない、勝率が上がらないから損小利大でやりたいというのであれば、それはもう経験を積んで何とかするしかありません。

 

損小利大を守ったからと言って勝てるほど簡単ではない

FXに限らず投資という世界は、一つのルールを守っただけで勝てるほど簡単なものではありません。

 

色々な情報サイトやSNSのインフルエンサーの言葉、再生数の多い動画などを見るともっともらしいことが並べられているため、FXで勝てていない方からすると勝てると錯覚してしまいがちです。

 

しかし、繰り返しにはなりますがFXはそんなに簡単ではありません。

 

損小利大にこだわっていると視野が狭まる

FXで勝てない、何とかしたいと考えているなら、とにかく視野は広くしておかなければなりません。

 

損小利大にこだわりすぎて、損小利大で何とかするための方法を考えていたのでは、本来見えたはずのものも見えなくなります。

 

損小利大に限らず他のことにしてもそうですが、こだわりすぎるのは良くないのです。

 

気付けるものも気付けなくなってしまう

損小利大にこだわるばかりに、もしかしたら逆の損大利小でも損をカバーできるだけの勝率があげられる手法、やり方に気付けそうだったのに見失う、見落とすこともあります。

 

損小利大こそ正義と決め付けて思い込んでしまうと、気付けるものにも気付けません。

 

それでも損小利大でやっていくというのであればそれは極めるべきですが、そこまでの信念を持っていないのであれば、損大利小でも勝率を追い求めるというのも一つの方法です。

 

だからといって損を大きくしすぎるのも難しい

損小利大の逆、損大利小でやるとしても、損は自身の勝率でカバーできる範囲としなければなりません。

 

当然ですが、そこまでなら損を引っ張っても良いというわけではないのです。

 

多少は損が大きくなってしまうことがあるとしても、適切な損切りというのは必須となります。

 

どちらにしても損は適切に処理をするようにし、しっかりと勝率を保っていくことがFXの収支を改善するポイントとなるのです。

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