FXは危ない、危険、借金地獄に陥るからやめておいたほうがいいという意見があります。
証拠金取引となるFXは、リスクを知っておかないと思っている以上の損失を被ることがあるのは事実です。
とは言え、FX取引におけるリスクや知っておくべき損失の可能性など、しっかりと把握しておけば必要以上に恐れることはなくなります。
何も知らないまま取引してしまうのは危ないので、FX取引に関わるリスクや危険性について、まずはしっかりと知っておくようにしましょう。
FXは危ない、危険、借金地獄に陥るからやめておいたほうがいいという意見があります。
証拠金取引となるFXは、リスクを知っておかないと思っている以上の損失を被ることがあるのは事実です。
とは言え、FX取引におけるリスクや知っておくべき損失の可能性など、しっかりと把握しておけば必要以上に恐れることはなくなります。
何も知らないまま取引してしまうのは危ないので、FX取引に関わるリスクや危険性について、まずはしっかりと知っておくようにしましょう。
目次
ドル円 | ユーロ円 | 取引単位 | キャンペーン |
---|---|---|---|
0.2銭※ | 0.4銭※ | 1万通貨 | あり |
FX取引が危ないというのは、あながち間違いではありません。
大きな理由はレバレッジによる収支のブレ幅の大きさとなるので、レバレッジがもたらす危険性や可能性については必ず知っておかなければなりません。
収支のブレによってリスクも大きくなるので、実際のどの程度のブレがあるかをまずは知っておきましょう。
FXはレバレッジによって自己資金よりも大きな金額の取引ができます。
そのため、一度の取引で口座資金の10%以上を失うことも少なくありません。
実際の取引例を見てみます。
これは口座資金が40万円ほどに対して、レバレッジをほぼ最大までかけて5万通貨のドル円を新規で売ったケースです。
新規売りなので円安(チャートが上にいく)になると損失になり、この取引では残念ながら損失となってしまっています。
前後のチャートの動きから見れば大した変動ではないように感じられるかもしれませんが、この取引での損失はスワップ損失を含めて-40,450円となっています。
一度の取引で口座資産に対して10%の損失というのは、言うまでもなく非常に大きいです。
ただ、レバレッジを抑えて2.5万通貨だけにした場合や、さらに少なく1万通貨だけにした場合であれば、損失は2万円ほどや8,000円ほどに抑えられることになります。
レバレッジを抑えて取引をすれば収支のブレ幅も抑えられるので、FXの危険性は自分自身である程度はコントロールが可能です。
上の損失は一度の取引によるものです。
同じような損失が何度も連続で出てしまうことがあり、損が続くと冷静が判断ができなくなり、以下のように連敗を重ねて大きな損失になってしまうことがあります。
口座資産は当初40万円ほどです。
一連の取引による損失は10万円を超えているため、25%ほども失ってしまったことになります。
FXは取引の仕方を間違えると、短期間でこのような大きな損失が出ることは知っておくべきでしょう。
FXは損だけが大きくなるわけではありません。
実際に実現するのは難しいですが、大きな損が出た取引は逆方向で取引をしているならその金額がプラスになる計算です。
そこまで極端ではなくても、以下のようにうまくいったときには大きな利益を狙うこともできます。
口座資金は当初35万円ほどで、一連の取引では13万円ほどのプラスです。
毎回このようにうまく増えるわけではありませんが、FXは損失が大きい代わりに、収益も大きくなる可能性があるリスクが高い取引なのです。
FXではリスクを知っていたとしても、取引の仕方次第では証拠金以上のマイナスを抱える可能性があります。
証拠金以上のマイナスとは口座残高がマイナスになることで、マイナス分は口座に入金して補填しなければなりません。
これがFXは危ないと言われる理由でもあるので、証拠金がマイナスになってしまう原因や対策についてはしっかりと知っておく必要があります。
流動性が高いドル円であっても、以下のような急変動することがあるのが為替取引のFXです。
このチャートは1分足であり、ローソク1本の時間は1分間です。
つまり、最も上下にヒゲが伸びているところは1分間で3円近く上下に振れたことになり、ギリギリの証拠金維持率でレバレッジをかけているとロスカットが起こる水準です。
この変動であれば証拠金がマイナスになることは多くはありませんが、これ以上に振れてロスカットが遅れるとマイナスになる可能性があります。
急変動するとFX会社のシステムがダウンしてしまうこともあります。
システムダウンによって注文が執行されなくなると、強制ロスカットもされなくなってしまい、証拠金がマイナスになるなどの可能性が出てきてしまいます。
週を跨いでポジションを持ち越す場合には特に注意が必要です。
週明けの相場は前週の終値から始まるとは限らず、大きく上や下に値が飛んで始まることもあります。
例えば、前週の終値が135.00円だった場合に、窓を開けて138.50円で相場が始まるなどが起こり得ます。
窓を開けると以下の丸部分のようにチャートには空白の部分が生まれ、基本的にその部分では損切りの注文が執行されることはありません。
こういった場合にはロスカットラインを遥かに超えてから注文が執行され、約定することになるので、想定以上の損失が出ることがあります。
ギリギリの証拠金維持率だとマイナスになる可能性すらあります。
週末に突発的な事象があっても対処のしようがないため、週を跨いで持ち越す場合には証拠金維持率に余裕を持つなどの対処が必要です。
証拠金以上の損失が出て口座資産がマイナスになった場合には、すぐにマイナス分を入金しなければなりません。
マイナスになるとメールやお知らせ等で不足金を知らせる連絡が届くので、マイナス分をなるべく早くに入金するようにしてください。
長期にわたって入金をしないと、口座が凍結されて今後に取引ができなくなることがあります。
また、同じ会社で証券口座やCFD口座がある場合には、その口座に残高があれば強制振替が行われることもあります。
総合口座で預り金不足が発生する場合は新規建てを停止し、当社の判断にてお客さまよりお預かりしております有価証券等を当社の任意で売却し、総合口座の預り金不足の解消に充当させていただく場合がございますのでご注意ください。
FX口座に現金不足が発生した場合、どうすれば良いですか? : SBI証券
例えば、以下のような場合には証券口座等からFX口座の損失の補填が行われることがあります。
FXのみの取り扱いとなっている専業会社でのFX口座なら上記のようなことは起こりませんが、速やかに現金を入金して損失を補填しなければなりません。
マイナスになると大変なことになってしまうので、マイナスになるような取引の仕方をしないように気を付けてください。
FXで大きな損失を出さないように、コントロールできるリスクはしっかりと自身で管理するようにしましょう。
とにかく気を付けておきたいのが損切りです。
損をいつまでも引っ張ってしまうと大きな損失に繋がるので、常に損切りを考えてFX取引をすべきです。
損失を拡大させずにリスクを限定する有効な方法としては、新規で取引するときに最終的なロスカットラインを決めて逆指値の注文を出しておくことです。
例えば、安値のラインを割り込んだところに逆指値の注文を出しておくと、以下のような状況でも損失を限定することができます。
逆指値を置かない場合はその後の暴落で大きな損失になってしまいます。
予めロスカットラインを決めておき、そこに逆指値の注文を出しておくとでリスクを抑えることができます。
新規注文を入れるときにロスカットラインから逆算して、損失が出た場合でもコントロールするのも良い方法です。
例えば以下のように、安値のラインを割れて損切りをする場合、①の赤丸ではなく②の赤丸まで待って買うことで、損切りになったときの損失を抑えられます。
相場が下押したときに買うことを「押し目買い」と言いますが、損切りするロスカットラインから押し目まで買いを待つことで、損失をある程度はコントロールすることができるようになります。
また、一度の取引で損失をいくらかに抑えたいとルールを決めている場合も、損切りポイントから逆算して取引することでルールに則った取引ができます。
チャートに大きな窓が開いて想定以上の損失を出さないためにも、週跨ぎのポジションは特に注意が必要です。
ギリギリのレバレッジで持ち越すのはリスクが高いので、できれば証拠金維持率に余裕を持たせたほうが良いでしょう。
週末の間に相場に大きな影響を与える事件等があった場合は何も対処できなくなってしまうので、週跨ぎは気を付けておくべきです。
FXでは自身ではどうにもならないリスクが生じることがあります。
特に気を付けたいのが、起こる可能性が高い「流動性のリスク」と「スワップポイントのリスク」です。
それぞれ損失に繋がるものとなるため、しっかりと知っておきましょう。
流動性とは市場での取引量を指し、「流動性がある」「流動性が高い」などは取引が活発なことを指します。
世界中で取引されている為替市場は基本的に流動性が高いですが、世界中の参加者が減る日本時間早朝の時間帯などは流動性が極端に低下します。
流動性が低下するとスプレッドが普段よりも大幅に拡大することになり、取引する際には非常に不利になってしまいます。
流動性がさらに低下すると取引そのものができなくなることもあります。
取引できないほどの流動性の低下は稀ですが、起こらないわけではないということは知っておきましょう。
FXでは高金利通貨を買って低金利通貨を売るポジションを持つと、金利差から日々スワップポイントとして収益が受け取れます。
例えば、以下のようなスワップポイントのときには、円を売るポジションを持つことでスワップポイントが受け取れます。
円を売ってドルを買う「ドル円の買い」のポジションを持った場合は、この例だと1万通貨で毎日130円のスワップポイントが受け取れます。
ドル円の買いを持っているだけで値動き関係なく毎日130円が受け取れる大変お得な取引ですが、スワップポイントは変動し、場合によっては逆転してしまうことがあります。
スワップポイントは各国の金利差によって決まるため、今後に日本の金利が上がり、アメリカの金利が下がるなどがあれば、逆転するまではいかなくてもスワップポイントが減ることは考えられます。
スワップポイントは自身でコントロールできるものではないため、アテにしすぎるのもリスクが高くなります。
FX会社のシステムに何らかのエラーが生じた際には、注文ができない、遅延するなどのリスクが生じることがあります。
当社のサーバの稼働状況により、注文の発注、約定、確認、取消等が行えない可能性や約定が遅延する可能性があります。
FX取引に関わるリスクとは?リスクについて説明 - DMM FX
注文から約定までに時間がかかることで、狙ったレートでの取引ができなかったり、逆指値注文が離れたレートで約定してしまうことなどもあります。
特に急激な為替変動があった際にシステムに遅延が見られることもあるため、大きな動きがあった際には十分に注意してFX取引を行うようにしてください。
あまり真似したくはない、FXでありがちな危険な取引例を紹介します。
この取引をやると必ず損をするというわけではありませんが、大きな損失を出すことになってしまう可能性が高い取引方法です。
これらには特に注意しながらFX取引を進めてください。
負けが続くと熱くなってしまい、取り返そうとして無理な取引をしてしまうことがあります。
それまでは1万通貨で取引していたのが、損失を取り返そうとして2万通貨まで増やして、それでもさらに負けると今度は3万通貨など、一回で全ての損失をカバーしようとしてしまいます。
これは非常に危険な流れです。
損失が続く時点で相場の流れが読めていないので、LOTを増やしても勝てる可能性は低いです。
損失が続くときは一度冷静になるために、むしろLOTを減らすということも重要です。
ナンピンとは相場が逆にいってしまったときに、さらに買いや売りを入れてポジションを積み増すことを指します。
以下のようなチャートであれば、最初の赤丸で買った後にどんどん下がってしまったので、下がるたびにどんどんと買いを入れることがナンピンです。
ナンピンを行うことでポジションの平均建値が下がる(売りの場合は上がる)ことで、損益分岐点が下がり(売りの場合は上がり)ます。
ナンピンを繰り返すと相場が少し反転しただけで損失がチャラにできるため、損失を避けたい場合に行ってしまうことが多いです。
実際に、上のチャートのその後を見てみると以下のようになっており、ナンピンをしたことで損失がカバーできているのが分かります。
ナンピンを繰り返すと損失が助かることが多いのは事実です。
しかし、助からなかった場合は普段以上のポジションサイズで大きな損失を出してしまうことになり、一度で非常に大きな損失となるリスクがあります。
例えば以下のチャートを見て、上げすぎだから下げるだろうと考えて売りポジションを建てて、上げるたびに青丸のようにナンピンを繰り返したとします。
この結果がどうなったかと言うと、以下の通りです。
青丸がナンピンを繰り返した箇所ですが、その後に10円以上もレートが上昇しています。
上げた後に少し下がっていますが、証拠金維持率や損失の関係で、10円以上も逆行したポジションを持ち続けるのは現実的に不可能と言えます。
ナンピンを繰り返すことで勝率自体は大きく上げられますが、一度の損失で全てを吹き飛ばすことになってしまうので、無計画なナンピンはリスクを高めてしまいます。
無計画なナンピンは危ない取引例の代表的なものなので、特に気を付けておくようにしましょう。
上のナンピンを繰り返した後に起こりがちなのが、含み損のポジションを見たくなくなって放置してしまうことです。
逆指値も置かずに放置するというのは、FX取引ではなくただの神頼みでしかありません。
強制ロスカットになるかポジションが助かるかの運に任せているだけなので、こういうことはやらないほうが良いでしょう。
これでポジションが助かってしまうと次回も同じことをやることに繋がってしまうため、損が拡大したまま放置は危険です。
今から15年以上前の、国内口座でも400倍のレバレッジで取引ができた時代にFX取引をスタート。最初に取引をしたのは豪ドル円の買い。
その後は相場から離れたり戻ったりしながら、今ではFXだけでなく日本株個別投資、先物取引、CFDと一通りのものを触る相場ジャンキー。