FXは昼間は仕事で夜しか相場が見られない方でも、帰宅後に問題なく取引ができるようになっています。
株とは異なり取引時間が基本的に24時間となっているため、昼間だけでなく夜でも相場が動いており、基本的にいつでも取引可能です。
FXは取引時間による値動きの特徴もあり、それを知っておくことで為替変動に備えることができるだけでなく、有利に取引できる可能性もあります。
FXの取引時間と合わせて、各時間ごとの特徴についてもまとめているので、参考にしてみてください。
FXは昼間は仕事で夜しか相場が見られない方でも、帰宅後に問題なく取引ができるようになっています。
株とは異なり取引時間が基本的に24時間となっているため、昼間だけでなく夜でも相場が動いており、基本的にいつでも取引可能です。
FXは取引時間による値動きの特徴もあり、それを知っておくことで為替変動に備えることができるだけでなく、有利に取引できる可能性もあります。
FXの取引時間と合わせて、各時間ごとの特徴についてもまとめているので、参考にしてみてください。
目次
ドル円 | ユーロ円 | 取引単位 | キャンペーン |
---|---|---|---|
0.2銭※ | 0.4銭※ | 1万通貨 | あり |
FXが24時間取引可能となっているのは、為替取引は世界中で行われているためです。
日本だけでなくヨーロッパでもアメリカでも、または他の国でも活発に取引されているため、日本時間の朝や夜でも相場が動いています。
日本時間の夜だからといって、アメリカのFX会社の口座を使う必要もありません。
全て日本のFX会社の口座から24時間取引できるので、昼間は相場が見られない方にもFXは向いていると言えます。
為替市場は世界中を回っているため、日本の祝日であってもFXは取引可能です。
土日は取引できませんが、日本が祝日で休みでも世界の為替市場には関係ないため、祝日で仕事が休みという方も昼間から取引できます。
ただ、日本の祝日は日本の金融機関の取引がほぼ行われないこともあり、流動性が落ちてしまいます。
流動性が落ちると基本的に値動きに乏しくなり、場合によってはスプレッドの急拡大などもあるので注意が必要です。
日本時間の深夜や早朝の時間でもFX取引は可能です。
早朝となると流動性が低下することで取引しづらくなりますが、深夜はアメリカの重要指標や要人発言などの大きなイベントなどが組まれていることが多く、値動きが大きくなることもあります。
イベント時は値動きが一時的に大きくなるため、トレードチャンスになることもあります。
ただし、場合によってはスプレッドの拡大によって取引がしづらい、または証拠金維持率が低下するなども起こり得ます。
FXなら帰宅後であってもデイトレードが可能です。
為替市場の特徴として夜の時間のほうが値動きが活発で、朝の一部の時間を除くと夜のほうがデイトレードに向いています。
じつはFXは、昼間は仕事で取引できない方にこそ向いているとも言えます。
基本的には24時間取引できるFXも、以下のように一部で取引できない時間や曜日があります。
上では日本時間の早朝でも取引可能と書いていますが、早朝のうちの一部時間はレート配信や取引がストップするFX会社が多いです。
それぞれの詳しい内容について見ていきます。
月曜日から金曜日の間であれば祝日でもFX取引は可能ですが、土日はFX取引ができません。
土日も「サンデードル」などと呼ばれるようなレートは一応は動いていますが、中東市場のレートであり、メインで取引されている為替市場のレートとは異なる部分があります。
中東レートが大きく動いてもFX取引は行えないので、週末の土日に関しては取引不可となります。
また、中東レートはいくら変動してもFX会社で保有しているポジションには影響を与えません。
クリスマスは世界各国で祝日となり、取引自体もされない場合がほとんどのために市場が閉まります。
日本時間の朝から昼間は取引可能ですが、日本市場が閉まる15時でその日のFX取引が終了となる場合がほとんどです。
15時までは取引可能ですが、それ以降は翌営業日の朝までレート配信とFX取引がストップします。
日本時間の早朝の時間は、各FX会社でメンテナンスを行う場合がほとんどです。
メンテナンス時間はFX会社によって異なり、数分で終わるところから1時間ほどかけるところなど様々です。
メンテナンス前後は極端に流動性が落ちることが多く、スプレッドも広がりやすいのでFX取引をするには向いていません。
メンテナンスで取引がストップしても大きな影響はない場合が多いですが、スプレッドの拡大により証拠金維持率が低下する可能性はあるので、その点には注意が必要です。
以下はFX会社によるメンテナンス時間の一例になります。
FX会社 | メンテナンス時間 |
---|---|
LION FX | 午前6:00(冬時間は午前7:00)から 15分~30分程度 |
外為オンライン | 午前5:55(冬時間は午前6:55)から 10分程度 |
みんなのFX | 午前6:00(冬時間は午前7:00)から 20分~25分程度 |
DMMFX | 日次メンテナンスなし |
世界中を回る為替市場は、時間別に主要市場が異なります。
日本時間早朝はニュージーランドのウェリントン市場のオセアニア時間からその日の為替市場が始まり、以下のようにその後の市場へと繋がれていきます。
あくまで市場や時間がこのように回っているというだけであり、市場が切り替わる前にポジションを決済しなければならないといった決まりはありません。
オセアニア時間は前日のニューヨーク市場の後ということや、日本時間の早朝から朝の時間流動性も低く、取引をするにはあまり適していないため、その後の東京時間からの簡単な特徴を見ていきます。
日本時間の8時からは、日本がメインになる東京時間です。
8時から9時は取引では活発ではありませんが、日本の株式市場がオープンする9時に突然動くこともあります。
東京時間は株式市場が引ける15時で一旦落ち着き、次のロンドン時間までは閑散とした相場になりがちです。
日本時間の16時(冬時間は17時)からは、欧州がメインになるロンドン時間です。
日本時間の深夜2時まではロンドン時間となりますが、夜の時間はその後のニューヨーク時間と重なることになります。
欧州のトレーダーは通常は16時から為替市場に参加してきますが、一部でアーリーロンドンと呼ばれる15時から取引に参加するトレーダーもいます。
日本時間の21時(冬時間は22時)からは、アメリカがメインになるニューヨーク時間です。
為替取引が最も活発になる市場で、それに合わせて値動きも大きくなる傾向にあります。
日本時間早朝までニューヨーク時間となりますが、ロンドン時間が終わる深夜2時あたりから値動きは落ち着く傾向にあります。
また、ロンドン時間やニューヨーク時間は、サマータイム制によって標準時間と冬時間で1時間異なります。
時間が切り替わるときにはFX会社からのメールやお知らせが届くことが多いので、よく確認をしておきましょう。
日本時間の朝8時から始まる東京時間は、主に国内の輸出入企業等が中心となってドル円をメインに取引が行われます。
ただ、夕方から夜にかけてのロンドン時間やニューヨーク時間に比べると取引はそこまで活発ではなく、値動きがある時間も限られています。
デイトレードをする場合には値動きがないとどうにもならないので、東京時間はトレードのチャンスは限られていると言えるでしょう。
デイトレード以外の取引であれば、値動きは比較的落ち着きやすいのでゆったりと取引できるメリットはあります。
祝日を除く東京時間で毎日あるイベントが、朝9時55分の仲値です。
仲値とは金融機関の基準レートであり、このレートによって金融機関の取引も変わってくるため、9時55分前後の数分は値動きが激しくなる傾向にあります。
仲値とは、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)ともいい、金融機関が毎朝9時55分の為替レートを参考に決定します。
仲値│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
日本の株式市場がオープンする9時から徐々に動きが出てきて、仲値の9時55分が値動きのピークとなりやすいのが東京時間の大きな特徴です。
毎月の5と10が付く日をゴトー日と呼びます。
5日、10日、15日、20日、25日、30日となり、これらの日の仲値が特に値動きが激しくなる傾向があります。
ゴトー日の仲値でドル円が上がりやすいとされる理由は、日本の企業はドル建ての決済日をゴトー日にしている場合が多く、各企業のドルの両替によって金融機関はドルが不足します。
いわゆる「仲値不足」と呼ばれる状態で、金融機関は不足したドルを為替市場で調達するため、ドルが買われてドル円が上がるという動きになります。
不足している場合、値段は上昇することが多いため、「仲値不足」は一般的にドル買い材料と言われております。
仲値不足|auカブコム証券
ただし、逆にドルが不足せずに余剰となった場合にはドルを売ることがあり、その場合にはドル円が下がる動きとなります。
東京市場の取引は仲値までがメインとなるため、仲値が決まった後の10時以降は相場が閑散とします。
日本の午前中の時間は海外は夜中や早朝であることから、海外からの取引も少なく為替相場の変動も少なくなりがちです。
場が閑散とすることで明確なトレンドも出にくいことがあり、レンジでの推移となることも多いです。
日本時間の16時(冬時間は17時)からは欧州がメインのロンドン時間です。
欧州勢が取引の主体となることでユーロやポンドがメインで取引され、それに伴ってユーロ円やポンド円などのクロス円も動きが出てきます。
ロンドン時間はいくつかの特徴な部分もあり、そのときには大きな値動きやトレンドが発生することもあるので注意が必要です。
ロンドン時間は為替取引が最も活発に行われるため、欧州勢が参入してくる16時には一気に動くことがあります。
以下のチャートはポンド円の1時間足チャートですが、水色の縦線が入っているところが16時で、そこを境に大きく上げているのが分かります。
このときは16時から17時で2.7円ほども動いており、それまでの東京時間での冴えなかった値動きが嘘のように一気に跳ねています。
ロンドン時間ではこのように東京時間での値動きを否定するような方向で動く場合もあり、トレンドの変化などに注意を払っておく必要があります。
一方で、以下のユーロ円の5分足チャートのように、東京時間で作られたトレンド方向への動きが加速することもあります。
値動きが乏しくなる東京時間の午後から16時のロンドン時間で一気に動くことで、上下に振られる展開なども多く見られます。
逆に上のチャートのように一方向に大きく動くこともあるので、取引をする際には気を付けておきましょう。
ロンドン時間は常に取引が活発なわけではありません。
現地時刻でお昼休みになる日本時間の19時を境に値動きは落ち着く傾向があり、その後のニューヨーク時間まではある程度はおとなしい値動きになります。
取引自体が落ち着く中でも大口の注文が入り、それによって値が飛ぶことも少なくありません。
値動きがないからと油断をしていると思わぬ損失に繋がることもあるので、逆指値をセットする、アラートを設定するなどはしておくようにしましょう。
21時(冬時間は22時)以降は、一日の中で最も活発に為替取引が行われる時間です。
21時からはニューヨーク時間と重なるため、2つの大きな市場が重なることで為替取引は非常に活発になり、値動きも軽くなっていきます。
あまり損を大きくしたくないからと数pipsなどの狭い範囲で逆指値を置いていると、軽い値動きによってすぐに切らされることもあります。
かと言って損切りを遅くすると大きな値動きによって損が拡大することになるので、21時以降の取引はリスク管理が非常に重要になってきます。
日本時間の21時(冬時間は22時)からはニューヨーク時間です。
アメリカドルがメインで取引され、ドル円やユーロドル、ポンドドル、それに合わせてユーロ円やポンド円などのクロス円も値動きが軽くなります。
値動きが軽いだけでなく、ニューヨーク時間にはさらに値動きを大きくさせる要因があります。
スプレッドの急拡大なども起こりやすいので、ニューヨーク時間で起こり得ることを知っておかないとリスクが高まってしまいます。
ニューヨーク時間は、為替相場を大きく動かす要因になる重要指標の発表が多く予定されています。
有名なところではアメリカの雇用統計で、全世界が注目する指標となることで発表前後は値動きがかなり荒くなり、スプレッドも拡大しやすいです。
国の雇用情勢を調べた経済指標のこと。失業率、非農業部門雇用者数をはじめ、建設業雇用者数、製造業雇用者数、小売業雇用者数などの業種別雇用者数、週平均労働時間、平均時給などが米国労働省から毎月発表される。
米雇用統計|証券用語解説集|野村證券
雇用統計の発表内容によっては非常に大きな値動きに繋がることがあります。
以下はドル円の30分足チャートで、赤い矢印の部分が雇用統計が発表された日本時間の21時30分となりますが、そこを境に急激な動きになっているのが分かります。
また、雇用統計発表前から警戒をした売りや買いがも出やすく、上のチャートであれば発表前の2本分のチャートでは比較的幅のある陰線となっており、徐々に売られているのも分かります。
その他、世界各国でインフレが叫ばれるときには消費者物価指数(CPI)が注目され、その発表前後で大きく値が動くなどもあります。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)|GMO外貨
一般消費者世帯が購入する商品とサービスの総合的な価格の動きを指数化したものです。インフレの趨勢をみる指標としては最も一般的であり金融当局の政策を読むうえで非常に重要といえます。
注目される指標はそのときの世界情勢によっても変わりますが、いずれの指標もニューヨーク時間の発表がほとんどです。
各FX会社では指標発表等のイベントスケジュールをまとめているので、しっかりと確認しておきましょう。
日本時間の24時(冬時間は25時)には、通貨オプション取引の権利行使時間となるオプションカットがあります。
カットオフタイムとも呼ばれ、通貨オプションでは非常に大きな金額での取引が行われていることで、オプションカットは為替相場にも一時的に大きな影響を与えます。
オプション取引とは、「ある商品を将来の特定の期日に、特定の価格で買う権利、または売る権利を売買する取引」のことで す。買う権利のことを「コールオプション」、売る権利のことを「プットオプション」といいます。
オプション取引とは|GMOクリック証券
24時に向けてオプションカットのレートに近付きやすい性質がありますが、規模が小さい場合や、あまりにもレートが離れている場合にはそこまで影響が出ないこともあります。
FX会社によってはオプションカットのレートや規模を配信している場合があるので、参考までに確認をしておくと良いでしょう。
日本時間の24時(冬時間は25時)には、ロンドンフィックスと呼ばれる大きなイベントも行われます。
ロンドン市場の仲値にあたるロンドンフィックスは、取引量が多いロンドン時間とニューヨーク時間が重なる時間帯に行われることで、東京時間の日本の仲値よりも値動きが激しくなることがあります。
日本の仲値と同様に、24時だけでなく前後でも大きな動きに繋がることがあり、取引には注意が必要です。
ポンドはもともと値動きの荒い通貨であり、月末や期末などのロンドンフィックス時にはさらに値動きが荒くなることで、極端な値動きとなることやスプレッドの急拡大も起こり得ます。
しっかりとリスク管理ができればトレードチャンスとなりますが、上級者向けの時間と言えるでしょう。
FXは24時間取引できるとは言え、取引に向いている時間と向いていない時間、注意すべき時間などがあります。
特にデイトレードをやりたい方は取引に向いている時間を把握しておかないと、向かない時間に無理に取引をして損失を重ねることにもなってしまいます。
一日中じっとチャートを見ていられない、疲れるといった方は、まずは以下に挙げるFX取引に向く時間だけでもチャートを見るようにしてみると良いでしょう。
基本的にFXの取引に向いているのは、各市場ごとに分けると以下のような時間帯となります。
ロンドン時間とニューヨーク時間は標準時間の時刻としているため、冬時間の場合には1時間ずつ後ろ倒しにしてください。
これらの時間は取引量も多く、値動きも軽くなりやすいので、基本的にFXの取引に向く時間となります。
一方、FXの取引に向いていない時間は次の通りです。
これらの時間は、為替市場の取引量が減ることで値動きが乏しくなります。
早朝の時間は特に取引量が減り、流動性が低下することで、FX会社によってはスプレッドが大きく広がります。
ただ、これらの時間帯であっても、重要イベントや為替市場に影響を与えるような出来事が起きた際には、例外的にFX取引に向くようにもなります。
日本時間の夜や夜中に発表されることが多いアメリカを中心とする経済指標や金融政策発表時などは、デイトレードを中心に行う方には最適な時間帯に変わります。
特にアメリカの金融政策が発表されるFOMCは、標準時間で日本時間の深夜3時、冬時間で深夜4時に組まれており、その前後では為替相場は非常に大きな動きを見せます。
FOMCとは、「Federal Open Market Committee」(連邦公開市場委員会)の略で、米国の金融政策を決定する会合のことです。日本日銀金融政策決定会合にあたります。
FOMC│SMBC日興証券
この他にも、普段はFX取引に適さない夜中の時間にアメリカのイベントが組まれていることもあります。
為替相場はこれらのイベントで大きく変動することになるので、FX取引を行う際には各FX会社で公表しているイベントスケジュールをチェックする癖を付けておいたほうが良いでしょう。
今から15年以上前の、国内口座でも400倍のレバレッジで取引ができた時代にFX取引をスタート。最初に取引をしたのは豪ドル円の買い。
その後は相場から離れたり戻ったりしながら、今ではFXだけでなく日本株個別投資、先物取引、CFDと一通りのものを触る相場ジャンキー。