FXには興味あるけどよく分からない、これから始めるにはどうしたらいいのかなど、初心者の方は基本の段階で戸惑ってしまうものです。
何だか難しそうなイメージあるFXですが、じつは取引を始めるだけなら何も難しいことはありません。
最短でその日のうちの取引を始めることができるほどなので、これからFXを始めたいと考えている方は、FXを始めるためのスタートラインである口座開設方法からまずは見ていきましょう。
FXには興味あるけどよく分からない、これから始めるにはどうしたらいいのかなど、初心者の方は基本の段階で戸惑ってしまうものです。
何だか難しそうなイメージあるFXですが、じつは取引を始めるだけなら何も難しいことはありません。
最短でその日のうちの取引を始めることができるほどなので、これからFXを始めたいと考えている方は、FXを始めるためのスタートラインである口座開設方法からまずは見ていきましょう。
ドル円 | ユーロ円 | 取引単位 | キャンペーン |
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0.2銭※ | 0.4銭※ | 1万通貨 | あり |
FXを始めるためにはFX会社で取引用の口座開設を行う必要があります。
FXを取り扱う会社はFX専業会社、株なども扱い証券会社、銀行などの金融機関と様々なタイプがありますが、基本的な取引の仕方に違いはありません。
ただ、会社や口座ごとに様々な違いがあるので、しっかりと選んで自分に合った口座を開設するのが重要です。
実際にFXの取引用口座を開設する手順を、画像を交えて見ていきます。
ここでは少額からFXが始められることで初心者にも人気の、ヒロセ通商LION FXの口座開設フォームを使って説明していきます。
まずは口座を開設するFX会社などの公式サイトへアクセスし、「新規口座開設」を選択します。
申し込みフォームが表示されるので、まずは各確認事項をチェックしていきます。
ここではFX取引に関する注意点や説明書、リスクなどに関する様々な書面があります。
はじめのうちはよく分からない部分もあるかもしれませんが、ざっとでも目を通してなるべく理解しておくようにしましょう。
その下には少し分かりにくい「国籍と納税関連情報」という項目があります。
日本に住んでいて日本国籍の方は、「日本国籍」「日本のみ」「いいえ」のはじめから入力されたままの内容でもんだいありません。
その下は名前や住所などの口座開設申し込み者本人に関する情報を入力する欄が続き、進めていくと「取引に関する情報」を選択する欄があります。
ここで注意をしておきたいのが赤枠で囲っている部分です。
口座開設は年収や保有金融資産が高くなくてもできますが、年収や金融資産に対する当初投下予定資金が多すぎると、口座開設審査で引っかかってしまう可能性があります。
ここで選択する当初投下予定金額は、その金額通りでFX取引をしなければいけないわけではありません。
その金額より上でも下でも取引金額は自由に決められるので、ここの選択はとりあえず少額としていても問題ありません。
取引経験などは嘘をつく必要はないので、経験があればその年数を選択して、なければ未経験としてください。
その下の「投資目的」も注意点があります。
デイトレードなどの短期売買なら1番目の「短期的な売買により売買損益を得たい」を選択します。
これも選択した取引内容以外をやってはいけないわけではないので、とりあえずで考えている取引スタイルを選んでおけば問題ありません。
ただ、一番下の「リスクを一切考慮せず取引したい」は選択できません。
FXはリスクを伴う取引であり、リスクを考えずに取引することはできないので、リスクは考慮した上で取引する必要があります。
その下にはアンケートのような項目と口座開設の確認事項があります。
アンケート項目は該当するものにチェックを入れて、確認事項を読んだ上で「同意・承諾します」にもチェックを入れて「入力内容のご確認へ」を選択すれば、口座開設フォームへの入力は完了です。
FXの口座開設には本人確認書類とマイナンバーが必要です。
提出方法は持っている書類などの条件により、以下のように分けられます。
上記の1と2を持っている方であれば、スマホでの書類提出で本人確認が完了します。
スマホでの本人確認なら郵送も不要で最も早く口座開設手続きができるので、条件を満たせる方はスマホで進めたほうが良いでしょう。
スマホでかんたん本人確認とは?
口座開設時のマイナンバー及び本人確認書類の送付について|ヒロセ通商株式会社
スマートフォンで本人確認書類と顔写真を撮影して確認を行うことで、オンライン上で本人確認が完了します。この確認方法をご利用いただくと、口座開設手続き後はメールでIDとパスワードを通知します。
上記の1と2と3を持っている方は、スマホで本人確認以外にネットバンキングで本人確認を行うこともできます。
どちらにも当てはまらない場合には、書類のWeb上でのアップロードなどで提出を行います。
口座開設は書類の提出方法によってかかる時間が異なります。
「スマホで本人確認」か「ネットバンキングで本人確認」を行った場合は、最短で当日に手続きが完了します。
早ければその日のうちにIDとパスワードがメールで届けられるので、口座開設を申し込んだその日のうちにすぐにFX取引が始められます。
スマホかネットバンキング以外での本人確認の場合は、郵送でのIDとパスワードの送付となります。
取引開始まで少し日数がかかってしまうので、早くFX取引を始めたい場合にはスマホかネットバンキングを使った本人確認で口座開設を進めてください。
FXは開設した口座にお金を入れて、そのお金を証拠金として取引を行います。
証拠金をもとに「レバレッジ」によって何倍もの金額での取引ができるようになっており、国内のFX会社では個人口座であれば最大25倍までの取引を可能としています。
証拠金さえ入金していればすぐにFX取引が始められるので、実際に口座に資金を入金する手順を見ていきます。
FXの取引資金の入金方法はFX会社によって異なりますが、多くの場合は「クイック入金」と「振込入金」があります。
「振込入金」は指定の銀行口座宛に振り込みを行うことで資金の入金ができますが、振り込み手数料を負担しなければなりません。
一方、「クイック入金」はインターネットバンキングを使って即座に入金できる上に、手数料が無料となるFX会社が多いので大変便利です。
ここでは、DMM FXの実際の口座画面を使いながら、「クイック入金」で取引資金を入金する手順を紹介します。
画面はパソコンのものを使用していますが、スマートフォンからの場合はDMM FX公式スマホアプリから同じ手順で入金できます。
まずDMM FX公式サイトから取引ツールのFX PLUSにログインし、左上のメニューからクイック入金を選択します。
クイック入金に使用する金融機関と入金額を入力する欄が開くので、それぞれ入力します。
ここではPayPay銀行から10万円を入金するとして、それぞれ以下のような入力を行って確認を選択します。
金融機関と入金金額の確認画面が表示されます。
問題なければ実行を選択してください。
実行を選択すると金融機関のログイン画面に移動するので、金融機関のインターネットバンキングにログインします。
振り込みの確認画面が表示されるので、相手先がDMM証券であることや、振り込み金額を確認するなどして振り込みを実行すると以下の画面に切り替わります。
これで入金は完了です。
クイック入金なら、入金した資金は基本的には口座に即座に反映されます。
取引ツールの画面右上や、メニューの口座照会から入金した資金が反映されているかが分かるので、入金後は確認するようにしましょう。
銀行振り込みで入金する場合は、FX会社の振り込み先口座を確認する必要があります。
DMM FXの場合は、パソコンからはPCサイトにログインし、総合口座照会のお客様情報から振り込み先口座が確認できます。
スマホアプリの場合はメニューのマイページ内にあるお客様情報で確認できます。
振り込みを行う際には必ずFX取引口座の名義で入金してください。
名義が異なると振り込みが受け付けられないことがあるので、ミスがないようによく確認して振り込みを行いましょう。
FX取引は少額から始められます。
1,000通貨単位の取引に対応しているFX会社なら必要資金は数千円程度です。
ただ、1,000通貨だけの取引だと収支も非常に小さくなってしまうので、5万円や10万円ほどあるとある程度は金額が動くFX取引ができるようになります。
また、多くのFX会社では新規口座開設者向けのキャッシュバックなどのキャンペーンを行っています。
キャンペーンは入金額がいくら以上という条件が設けられている場合があるので、キャンペーンに参加する場合はよく確認するようにしてください。
FXは様々な方法で注文できるのが特徴です。
FX会社によっては非常に多くの注文方法を用意しており、例えばヒロセ通商のLION FXでは27通り(2024年6月時点)の注文方法がありますが、全てを覚える必要はありません。
基本は以下に挙げる3つの注文方法を組み合わせたり、時間によって自動的に発注されたりというものが多いので、まずは基本となる「成行(なりゆき)注文」「指値(さしね)注文」「逆指値(ぎゃくさしね)注文」について知っておきましょう。
成行注文はとにかく今すぐに、いくらでもいいから売買したいときに使われます。
下の画像はLION FXの成行注文の注文画面ですが、この状態で注文送信を押すとすぐに買い注文が発注されます。
画像はパソコンの取引ツールのものですが、スマホアプリも同じです。
FXは買値と売値にスプレッドと呼ばれる差額があり、買う場合には右側のASKレートが適用されます。
上記画像であれば現レートは158.070であるため、成行注文をすれば通常であればその前後で約定(やくじょう)することになります。
ただ、成行注文はレートを指定する注文方法ではないため、実際の約定レートは上下にズレる可能性があります。
成行注文と似た注文方法として、ストリーミング注文があります。
ストリーミング注文も今のレートで発注することは成行注文と変わりはありませんが、大きく異なる点はストリーミングは指定した範囲内のレートで注文できるという点です。
下の画像はストリーミング注文の注文画面です。
成行注文にはない「許容スリップ」という項目があります。
これは注文したときのレートと実際に約定するときのレートのズレを、どれだけ許容するかという項目です。
レートが急変動しているときなどは瞬間で注文と約定のレートが大きくズレてしまうことがあり、いくらでもいいから売買したいという成行注文では、思わぬ不利なレートで約定してしまうことがあります。
しかし、ストリーミング注文ならそのズレを一定範囲内に抑えられるので、デイトレードを行うトレーダーの多くはストリーミング注文で取引しています。
成行注文はどうしても今すぐ買わなければいけない、売らなければいけないという場合に使うのみで、現在のレートで注文したい場合には基本はストリーミング注文を使うことが多いです。
相場の急落によって想定以上に損が拡大してしまったなどの場合には、成行注文で決済することがあります。
指値注文は、指定したレートで売買するときに使われます。
以下が指値注文の注文画面で、重要なのが赤枠の部分です。
これはASKのレートが157.000まできたら買うという内容になっています。
安くなったら買いたい、高くなったら売りたいというときに使う注文方法ですが、値が飛んだとしても有利なレートで約定することはないという点に注意が必要です。
どういうことかというと、FXのレートは変動が激しく、特に週明けなどは先週末の終値と大きく離れたレートで相場が始まることがあります。
例えば以下のような場合、①の赤線の部分は値が飛んでいるため、本来であればその部分では注文は約定しません。
しかし、指値の買い注文を①の赤線の部分で入れていると、値が付いていないはずの①の指値のレートで買い注文が約定することになります。
指値注文を入れていなければ、②のさらに安いところで買えていたかもしれません。
これはかなり極端な例ですが、指値注文で安く買うつもりだったのに、上の状況だと買った瞬間に大きな損を抱えることになってしまっています。
このように値が飛ぶことを「窓を開ける」と言いますが、窓を開けた際には指値注文は不利になってしまうことがあります。
逆指値注文は、一定以上に損を拡大させたくないなどのときに使われます。
その他にも、一定の利益を確保しつつさらに利益を伸ばしたい場合や、相場に強いトレンドが出たときにその方向に乗るときにも使われます。
以下が逆指値の注文画面となり、重要なのが赤枠の部分です。
これはレートが156.900に達したら売り注文を出すという逆指値の内容になります。
逆方向にレートがいってしまった場合に、損を拡大させずに最終的な損切りポイントを決めるのに役立ちます。
利益が乗っている場合にも逆指値注文は有効です。
レートの動きに合わせて逆指値を引き上げる、または引き下げることによって一定幅の利益を確保しつつ、さらに利益を伸ばすこともできるためです。
逆指値注文は損を拡大させないときに便利ですが、指定したレートの通りに必ず約定するわけではないという点に注意が必要です。
逆指値注文はあくまで「そのレートに達したら成行注文をする」という注文方法のため、相場が急変動した場合は、逆指値注文で指定したレートと約定するレートが大きく乖離することがあります。
例えば、以下のような値動きがあった場合には注意が必要です。
①で逆指値の売り注文を入れていたとしても、実際に約定するのは②の大きく下に離れたレートです。
指値の場合は①でしか約定しませんが、逆指値注文の場合は②となってしまいます。
逆指値で注文を出しておけば必ず損失が限定されるというわけではないので、逆指値注文を出したとしても相場の急変動には注意が必要です。
取引口座に資金を入れて注文を出せばすぐにでも始められるFX取引ですが、実際に取引する際には知っておかなければならない様々なリスクがあります。
リスクを知らずにFXを始めてしまうのは危険なので、特に以下のリスクに関しては最低限しっかりと知っておくようにしましょう。
その他にもFXのリスクや注意点がありますが、FX会社で口座を開設する際にも記載があるので、よく確認をしてからFX取引を始めてください。
FXは元本保証の投資商品ではなく、取引の結果によっては元本を割り込むこともあります。
例えば、10万円の資金でFXを始めて最初にドル円を1万通貨買い、1円下がると1万円の損失となるので元本を割り込みます。
そのため、生活費などの絶対に失ってはいけない資金でFX取引はしないようにしてください。
FX取引の損益の大部分は為替変動によって発生し、損益は保有通貨ペアの数量と値幅によって増減します。
FXはレバレッジによって口座に入れている証拠金よりも大きな金額で取引ができることで、資金に対して大きな損失が発生することが珍しくありません。
為替は以下のように急激な変動をすることがよくあります。
このときに高いレバレッジで取引をしていると、想定外に大きな損失が発生する可能性があります。
小動きだったものが突如として1分間で1円や2円も動いてしまうこともあるので、想定外の急激な為替変動は常に起こり得ると考えて取引するようにしてください。
通常であればトレードツールやアプリから注文を入れると即座に発注されます。
しかし、急激な為替変動が起こった場合や、システムがダウンした場合は注文が執行されないことがあります。
特に数秒で1円などの急激な変動があった際には、注文を入れてもキャンセルされてしまったり、注文パネル自体が反応しなくなることもあります。
注文が出せなくなるような状況は稀ですが、起こらないわけではありません。
急激な為替変動によって注文が執行されない、発注ができないとなると、想定以上に損失が拡大してしまうこともあります。
FXはリスクのある取引だということをしっかりと理解して、自身でコントロールできる範囲でFX取引を始めるようにしましょう。
今から15年以上前の、国内口座でも400倍のレバレッジで取引ができた時代にFX取引をスタート。最初に取引をしたのは豪ドル円の買い。
その後は相場から離れたり戻ったりしながら、今ではFXだけでなく日本株個別投資、先物取引、CFDと一通りのものを触る相場ジャンキー。